20代で髪の変化に気づくと、多くの方が同じ行動をとります。深夜にスマートフォンで検索し、口コミを読み漁り、翌日ドラッグストアで一番よさそうなものを手に取る。気持ちとしてはよく分かるのですが、この順番には落とし穴があります。
というのも、ドラッグストアの棚に並んでいる製品は、法律上の区分がそれぞれ違い、できることの範囲も違うからです。同じ「髪の悩みの棚」に並んでいても、シャンプー、育毛剤、発毛剤はまったく別のカテゴリーの製品です。ここを知らずに選ぶと、期待と実際がずれてしまいます。
この記事では、20代で変化に気づいた段階でやっておきたい確認と、市販品の区分の違い、生活面で見直せることを整理します。若いうちに気づけたということ自体は、選択肢が多い段階だという意味でもあります。

🌿 体質に合う漢方を知りたい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・服薬中の方は医師にご相談ください
まず確認すべきは「本当に進んでいるのか」
20代で髪が気になり始めたとき、最初にやるべきなのは製品選びではなく状態の把握です。理由は単純で、抜け毛が増える背景はひとつではないからです。
一時的な増加なのか、継続しているのか
季節の変わり目、強いストレスがかかった時期、急な減量の後などに、一時的に抜け毛が増えることがあります。この場合、きっかけが落ち着けば元に戻っていくこともあります。数週間の変化だけで判断せず、数か月単位で見ることが必要です。
記録を残しておく
同じ場所・同じ照明・同じ時間帯で、生え際と頭頂部の写真を月1回撮っておきましょう。気にし始めると毎日変化しているように感じてしまうものですが、記録があれば冷静に比べられます。診察を受けるときにも役立ちます。
抜けた毛の質を見る
太くて長い毛が抜けているのか、細く短い毛が混じるようになったのか。後者が増えている場合は、髪が育ちきる前に抜けている可能性を考える材料になります。本数を数えるより、こちらのほうが情報量があります。
20代の髪に負担をかけやすい生活の要素
20代は生活が不規則になりやすい時期でもあります。以下は髪や頭皮に負担をかけやすい要素です。心当たりがあれば、そこから見直す価値があります。
睡眠時間の慢性的な不足
仕事や学業、遊びで就寝時間が毎日ばらばらという方は少なくありません。髪だけを特別扱いする方法はなく、体全体のコンディションが土台になります。まずは就寝時刻をそろえるところから調整してみてください。
極端な食事の偏り
外食やコンビニ中心で、たんぱく質や野菜が不足している状態が続いていないでしょうか。急激な減量やプロテインだけに偏った食生活も、体にとっては負担です。髪はたんぱく質からできているため、食事全体のバランスは無視できません。
頻繁なブリーチ・強いパーマ
ヘアカラーやパーマそのものが直接の脱毛原因になると断定できるものではありませんが、繰り返しの薬剤処理は髪と頭皮に負担をかけます。頻度を空ける、頭皮に薬剤がつきにくい施術を相談するといった調整はできます。
整髪料の洗い残し
ワックスやジェルを毎日使っているのに、洗い方が雑になっていませんか。すすぎ残しは頭皮環境を悪くする要因です。すすぎに時間をかけ、洗った後はしっかり乾かす習慣をつけましょう。
生活面の見直しは、髪を生やす方法ではなく「不利な条件を減らす」ための取り組みです。これだけで進行するタイプの脱毛が止まるわけではありませんが、土台としては意味があります。
市販品の区分を知っておく
ここが20代の方に一番知っておいてほしい部分です。ドラッグストアで買える製品は、法律上の区分によって位置づけが違います。
シャンプー(化粧品・医薬部外品)
シャンプーは基本的に髪と頭皮を洗うための製品です。薬用と表示されているものは医薬部外品にあたり、フケ・かゆみを抑えるといった、承認された範囲の目的を持つ成分が配合されています。シャンプーで髪が生えるという性質のものではありません。頭皮を清潔に保つための土台づくりと考えてください。
育毛剤(医薬部外品)
育毛剤は医薬部外品にあたり、頭皮環境を整え、抜け毛や薄毛の予防、育毛といった承認された範囲を目的とした製品です。人体への作用が緩やかなものとして位置づけられており、ドラッグストアやインターネットで購入できます。
発毛剤(第1類医薬品)
ミノキシジルを配合した発毛剤は第1類医薬品にあたり、壮年性脱毛症における発毛・育毛・脱毛の進行予防が効能効果として認められた医薬品です。育毛剤とは区分が違います。購入する際は、店頭でもインターネットでも薬剤師による情報提供を受ける必要があります。使用できない人の条件も定められているため、説明をきちんと聞いてから選んでください。
処方が必要な医療用医薬品
フィナステリドやデュタステリドは、医師の処方が必要な医療用医薬品です。ドラッグストアでは購入できません。診察を受け、その人に処方できるかどうかが判断されたうえで処方されます。

市販品に飛びつく前に確認しておきたい3つのこと
1. 頭皮に症状が出ていないか
かゆみ、赤み、強いフケ、ジクジクした状態、かさぶたといった症状があるなら、育毛ケアより先に皮膚科での確認が必要です。頭皮に炎症がある状態で刺激のある製品を使うと、状態を悪くしてしまうことがあります。一般向けの解説は日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも公開されています。
2. 抜け方が均一か、円形に抜けていないか
境界のはっきりした円形の脱毛部分がある場合、AGAとは現れ方が異なります。市販品で様子を見るより、医師に確認してもらうほうが確実です。
3. 使い続けられる価格帯か
頭皮ケアはある程度の期間続けて様子を見るものです。初回の割引価格に惹かれて始めても、通常価格が続けられない金額なら意味がありません。2回目以降の価格と、解約の条件を必ず確認しましょう。定期購入の縛りがある商品もあるため、申し込む前に規約を読んでおいてください。
海外のサイトから治療薬を個人輸入するのは避けてください。厚生労働省は、個人輸入される医薬品について品質・有効性・安全性の確認がされていないと注意を促しています(参考:厚生労働省 医薬品等の個人輸入に関するQ&A)。処方が必要な薬は、必ず医師の診察を受けて入手してください。
早い段階で相談するという選択肢
20代で相談するのは大げさだと感じるかもしれませんが、実際には逆です。この段階で相談する意味は「治療を始めること」ではなく、抜け毛の原因が何なのかをはっきりさせることにあります。
原因が頭皮の炎症なら、そちらの治療が先です。生活要因による一時的なものなら、時間の経過で落ち着く可能性もあります。進行するタイプの脱毛だと分かれば、その前提で選択肢を考えられます。どの道を選ぶにせよ、まず現在地が分からないと判断できません。
相談先としては、皮膚科、またはAGAを扱っている医療機関があります。頭皮に症状がある場合は皮膚科が適しています。なお、AGAを目的とした治療は保険が使えない自由診療となり、費用は全額自己負担です。治療を始めるかどうかは、説明を聞いたうえで自分で判断できます。
⭐おすすめ記事
YOJOの相談の流れや料金は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

正しい洗い方をおさらいする
お金のかからない見直しとして、洗い方は最初に手をつけたい部分です。
予洗いに時間をかける
シャンプーをつける前に、お湯だけで30秒から1分ほど洗い流します。この段階で汚れの多くは落ちるため、シャンプーの量を減らせます。
泡立ててから頭皮につける
原液を直接頭皮につけず、手のひらで泡立ててから使います。洗うのは髪ではなく頭皮です。指の腹を使い、爪を立てずにやさしく動かしてください。
すすぎは洗う時間より長く
洗い残しは頭皮トラブルの原因になります。生え際、耳の後ろ、襟足はすすぎ残しが起きやすい場所なので、意識して流しましょう。
洗いすぎない
皮脂が気になるからと1日に何度も洗うと、必要な皮脂まで落として乾燥を招くことがあります。洗髪は1日1回程度が目安です。
ドライヤーで乾かす
濡れたまま放置すると頭皮環境が悪くなります。タオルで水分を取ってから、根元に風を通すように乾かしてください。距離を取り、同じ場所に熱を当て続けないようにしましょう。
見た目の不安と現実的に付き合う
20代の悩みは、髪そのものだけでなく「人からどう見られているか」という部分も大きいものです。ここは製品や治療とは別に、今日から手を打てる領域があります。
髪型で印象は変えられる
長さを残して隠そうとすると、かえって分け目や薄い部分が目立つことがあります。全体的に短くしてトップに動きを出したほうが、地肌が目立ちにくくなる場合が多いとされています。前髪を下ろす、サイドを短くしてトップとの差をつけるなど、選択肢は思っているより幅があります。
美容師に相談してみる
担当の美容師に相談しにくいと感じるかもしれませんが、髪の悩みを扱うのは仕事の一部です。「トップのボリュームを出したい」「分け目が目立たないようにしたい」という伝え方であれば、切り出しやすいのではないでしょうか。毎日のセット方法まで教えてもらえることもあります。
整髪料の使い方を見直す
重いワックスをたっぷりつけると、髪が束になって地肌が透けやすくなります。軽いタイプを少量、根元を立ち上げるように使うほうが自然に見えます。ドライヤーで根元から乾かして立ち上げておくと、整髪料の量を減らせます。
一人で抱え込まない
髪の悩みは口に出しにくく、一人で考え込みやすいテーマです。ただ、実際には同じ悩みを持つ方は少なくありません。医療機関に相談することも、美容師に相談することも、特別なことではないと考えてみてください。
よくある質問
Q. 20代で薄毛が気になるのは早すぎませんか
A. AGAは年齢を問わず起こり得るとされており、20代で気になり始める方もいます。年齢だけで否定せず、気になる変化があるなら状態を確認してみてください。
Q. 育毛シャンプーを使えば髪が生えますか
A. シャンプーは化粧品または医薬部外品にあたり、頭皮を清潔に保ち、環境を整えることを目的とした製品です。髪を生やすという性質のものではありません。土台を整えるものとして位置づけてください。
Q. 市販の発毛剤は自分の判断で買ってよいですか
A. 第1類医薬品にあたるため、購入時に薬剤師からの情報提供を受ける必要があります。年齢や体調によって使用できない場合があるため、必ず説明を確認してください。判断に迷う場合は医師に相談しましょう。
Q. 親が薄毛だと自分もそうなりますか
A. 家族歴は背景要因のひとつとして挙げられますが、それだけで決まるものではありません。気になる場合は、自分の現在の状態を確認するほうが具体的です。
Q. サプリメントは意味がありますか
A. サプリメントは食品にあたり、不足しがちな栄養を補う目的の製品です。食事が極端に偏っている場合の補助にはなり得ますが、食事全体のバランスを整えることのほうが先です。医薬品のような効果を期待するものではありません。
Q. どのくらい様子を見てから相談すればよいですか
A. 抜け毛の増加が3か月以上続いている、写真で見比べても変化が分かる、頭皮に症状があるといった場合は、相談を検討するタイミングです。急に大量に抜け始めた場合は、期間を待たずに受診してください。
まとめ
20代で気になり始めたときの進め方を整理します。
- 製品選びより先に、状態の記録と原因の見極めを行う
- 抜け毛の本数より、細く短い毛が増えていないかを見る
- シャンプー・育毛剤・発毛剤・処方薬はそれぞれ区分が違う
- 頭皮に症状があるなら、頭皮ケアより皮膚科での確認が先
- 定期購入は2回目以降の価格と解約条件を確認してから申し込む
- 個人輸入は避け、処方が必要な薬は医師の診察を受けて入手する
若いうちに気づけたのなら、慌てて何かを買う必要はありません。まず状態を確かめて、そのうえで自分に合った進め方を選んでいきましょう。

🌿 体質に合う漢方を知りたい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・服薬中の方は医師にご相談ください

