鏡を見るたびに額が光っている。ニキビができては、また別の場所にできる。部活のあと、顔がベタベタして気持ち悪い。10代の男子にとって、肌の悩みはかなり切実です。
ただ、ネットで調べると出てくるのは、大人向けの高い化粧品や、聞いたこともない成分の話ばかり。何を買えばいいのか分からず、結局そのまま何もしていない。そういう人も多いはずです。
結論から言うと、高校生に必要なのは、洗顔と保湿と日焼け対策の3つだけです。高いものを買う必要はありませんし、刺激の強いアイテムを使う必要もありません。この記事では、10代の肌に何が起きているのかを整理したうえで、今日から実行できる具体的なやり方をまとめます。

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10代の肌で起きていること
皮脂の量が一気に増える時期
成長にともなって体の働きが変化し、皮脂の分泌が活発になります。だから朝起きたときにもう額が光っているし、昼過ぎには鼻がテカる。これは異常ではなく、この時期に起こる自然な変化です。
ただし、皮脂が多いこと自体が悪いわけではありません。困るのは、皮脂と古い角質が混ざって毛穴に詰まったときです。詰まりが起点になって、ニキビにつながっていきます。
部活の汗と日焼け
屋外の部活をしている人は、汗と紫外線の両方を毎日浴びています。汗をかいたまま放置すると、肌に残った汗や皮脂が刺激になることがあります。かといって、そのたびに洗顔料でゴシゴシ洗うと今度は乾きます。ここのさじ加減が10代の難しいところです。
睡眠と食事の影響が出やすい
夜更かし、コンビニ中心の食事、試験前のストレス。こうしたものは肌の調子に出ます。もちろん生活を完璧にするのは無理ですが、化粧品を買い替えるより、1週間早く寝るほうが変化を感じることもあります。試す価値のある「無料の対策」です。
洗顔は「回数」と「力加減」から
1日2回まで
テカるからといって、休み時間のたびに顔を洗うのはやめましょう。洗顔料を使うのは朝と夜の2回。部活のあとに洗いたいときは、洗顔料を使わずぬるま湯で流すだけでも十分です。
ゴシゴシしない
10代がやりがちな失敗の筆頭が、力を入れて洗うことです。汚れは力ではなく泡で落とします。洗顔料をよく泡立てて、その泡を肌にのせ、指の腹で軽く転がすように動かす。指が直接肌にこすれないようにするのがコツです。
お湯の温度に気をつける
熱いお湯は気持ちいいのですが、皮脂を取りすぎます。ぬるいと感じるくらいの温度で、しっかりすすいでください。すすぎ残しはフェイスラインや生え際に起こりやすいので、そこを意識して流しましょう。
スクラブや強い清涼感は毎日使わない
粒入りのスクラブ洗顔や、メンソールでスースーするタイプは、使うと洗えた気がします。ただ、あの冷たさは汚れが落ちた証拠ではありません。使うとしても毎日ではなく、週に1回程度にとどめるのが無難です。
洗顔の基本は「1日2回・泡で洗う・ぬるま湯・こすらない」。この4つを守るだけで、肌の調子はかなり変わります。
テカるのに保湿は必要なのか
必要です
「脂っぽいのに保湿したらもっとベタつくのでは」と思うかもしれませんが、洗顔のあとの肌は水分が逃げやすい状態です。何も塗らずに放っておくと、足りない分を補おうとして皮脂がさらに出ることがあるといわれています。
使うのは、さっぱりタイプの化粧水で構いません。それだけでもベタつくと感じるなら、量を減らして様子を見てください。大切なのは、洗いっぱなしにしないことです。
高いものは要りません
ドラッグストアで買える価格帯のもので十分です。小遣いの範囲で無理なく買い続けられることのほうが、はるかに重要です。使い切れずに残るような高価なものを買う必要はまったくありません。
刺激の強いものには手を出さない
SNSで話題になる成分の中には、使い方を誤ると赤みや皮むけにつながるものもあります。10代のうちは、こうした攻めたアイテムに手を出さず、低刺激をうたう基本的なものを選ぶほうが安全です。海外から個人輸入するような買い方も避けてください。国民生活センターは、個人輸入した化粧品で皮膚障害が起きた事例を公表しています(参考:国民生活センター 個人輸入した医薬品、化粧品等にご注意)。

ニキビとの向き合い方
触らない、つぶさない
これがいちばん大事です。指でいじったり、つぶして中身を出したりすると、跡が残る可能性が上がります。今すぐ消したい気持ちは分かりますが、数年後に凹みや色として残ってしまうと、そこからの対処はずっと大変になります。
肌に触れるものを清潔に
枕カバー、タオル、スマートフォンの画面、部活の帽子の内側。顔に触れるものは意外と多く、そこが汚れていると肌に負担がかかります。前髪が額に当たり続けるのも気になるところです。枕カバーをこまめに替えるだけでも、額や頬の状態が変わることがあります。
ひどいときは皮膚科へ
市販品をあれこれ試して何か月も過ぎるより、皮膚科を受診したほうが早いことがあります。ニキビには診療のガイドラインがあり、治療の考え方が整理されています(参考:日本皮膚科学会 一般公開ガイドライン)。「こんなことで病院に行っていいのか」と思うかもしれませんが、皮膚科では珍しい相談ではありません。保護者に相談してみてください。
赤く腫れて痛みがある、範囲が広がっている、市販品を変えても落ち着かない。こうしたときは、化粧品で様子を見続けるのではなく受診を検討してください。
部活と日焼け対策
10代の日焼けは積み重なる
日焼けした肌は「健康的」に見えることもありますが、紫外線の影響は年月をかけて積み重なっていきます。環境省の資料でも、子どもから若い世代のうちからの対策が重要だと整理されています(参考:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020)。
まずは帽子と日陰
日焼け止めを毎回塗るのが難しいなら、帽子をかぶる、休憩中は日陰に入る、といった物理的な方法から始めても構いません。手間がかからないぶん続きます。
塗るなら落ちにくいタイプを
汗をかく場面で使うなら、汗や水に強いと表示されたタイプを選び、休憩のたびに塗り直すのが基本です。ただし、こうしたタイプは落ちにくい分、帰宅後にきちんと洗い流す必要があります。製品の表示を読んで、洗顔料だけで落ちるかどうかを確認してください。
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10代で気になりやすいそのほかの悩み
ひげが生え始めたとき
剃り始めの時期は、力加減が分からず肌を傷めやすいものです。乾いたまま剃らないこと、シェービングフォームやジェルを使うこと、剃ったあとに化粧水をつけること。この3つを最初に覚えておくと、赤みやヒリつきをかなり減らせます。毎日剃る必要がないなら、頻度を落とすのもひとつの手です。
鼻の黒ずみが気になる
貼って剥がすタイプの毛穴パックは、詰まりが取れたように見えますが、そのぶん周りの肌にも負担がかかります。使うなら頻度を空けて、剥がしたあとは必ず保湿してください。日々の対策としては、洗顔を見直すほうが向いています。
顔のテカリを日中どうするか
授業の合間に洗いに行くのではなく、あぶらとり紙やティッシュで軽く押さえるだけにしましょう。全部取りきろうとせず、光っている部分を1枚で押さえて終わりにするのがコツです。取りすぎると、かえって皮脂が出やすくなります。
体のニキビや背中の乾燥
顔だけでなく、背中や胸にできることもあります。汗をかいたら着替える、ボディソープを泡立ててこすらずに洗う、風呂上がりに保湿する。基本の考え方は顔と同じです。
お金の使い方で気をつけたいこと
SNSの「これで治った」は鵜呑みにしない
肌の状態は人によって違い、ある人に合ったものが自分に合うとは限りません。動画や投稿を見て衝動買いする前に、まず今の洗顔と保湿を見直すほうが確実です。
定期購入のしくみに注意
安く見える初回価格の裏に、一定回数の継続が条件になっている契約があります。申し込む前に、解約の条件と総額を必ず確認しましょう。未成年の場合は保護者に相談してから決めてください。
高額な機器やサロンは急がない
広告で見かける美容機器やサロンは、10代のうちに急いで手を出すものではありません。まずは日々の基本を整え、それでも解決しない悩みがあるなら、保護者と相談して医療機関に行くほうが筋が通っています。

よくある質問
Q. 男でスキンケアって変じゃないですか?
A. 変ではありません。洗顔と保湿は、歯みがきと同じ身だしなみの一部です。特別なことをしているわけではないので、周りに気づかれることもまずありません。
Q. 洗顔料は何を使えばいいですか?
A. ドラッグストアで買える泡タイプのもので構いません。選ぶ基準は「洗ったあとにつっぱらないか」です。数日使ってみて、突っ張るようなら別のものに変えてください。
Q. 保湿は化粧水だけでいいですか?
A. 10代は皮脂が多いので、化粧水だけで足りることもあります。ただし冬に頬がカサつくようなら、軽い乳液を足してみてください。あるいはオールインワン1本にまとめても構いません。
Q. 洗顔のあと、すぐ塗らないとダメですか?
A. 洗ったあとの肌は水分が逃げやすいので、タオルで押さえたらなるべく早く塗るのが理想です。とはいえ神経質になる必要はなく、着替えを済ませてからでも問題ありません。
Q. 髪の毛が額に当たるとニキビが増えますか?
A. 直接の原因と言い切ることはできませんが、前髪が触れ続ける部分に出やすいという声はあります。気になるなら、家にいるときだけ前髪を上げてみる、整髪料が額につかないようにする、といった工夫を試してみてください。
Q. 家にある家族の化粧水を使ってもいいですか?
A. 使って問題ありません。ただし、しっとりした質感のものは10代の皮脂が多い肌には重く感じることがあります。まずは少量で試して、重ければ自分に合うさっぱりしたものを探しましょう。
Q. チョコやスナックを食べるとニキビが増えますか?
A. 特定の食品とニキビの関係については、はっきり言い切れる部分とそうでない部分があります。ただ、栄養が偏った食生活が続けば体調に影響します。特定の食べ物を敵にするより、食事全体のバランスと睡眠を整えるほうが現実的です。
Q. 顔を洗うタオルは家族と同じでいいですか?
A. 家族と共用でも大きな問題はありませんが、洗顔用に自分専用の清潔なタオルを用意しておくと安心です。使ったら乾かし、こまめに洗濯してください。
まとめ
高校生のスキンケアは、シンプルで構いません。洗顔は1日2回、泡でやさしく、ぬるま湯で。洗ったあとは化粧水で保湿する。部活で外にいる時間が長いなら、帽子や日陰で紫外線を減らす。まずはこれだけです。
高いものも、強い成分も要りません。ニキビがひどいときは我慢せず、保護者に相談して皮膚科へ行きましょう。今の習慣を整えておくことが、そのまま10年後の自分への準備になります。
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